ハードディスクデータ消去ツール



概要

Windows XP標準のハードディスクのフォーマット機能だけでは、ハードディスク内のデータが消去されずに残っている場合があり、特殊な復元ツールを使用することで取り出すことが可能な場合があります。
ハードディスクデータ消去ツールは、ハードディスク上の全てのデータに対して別のデータを上書きすることにより、復元される危険性を低減させることができます。 本機を譲渡、または廃棄する際にはハードディスクデータ消去ツールを使用して、データを消去することをお奨めします。

  • ハードディスクデータ消去ツールは、元データの復元が完全にできなくなることを保証するわけではありません。
    消去サービスに関しては、別途有償サービスをご提供しております。
  • 弊社は、ハードディスクデータ消去ツールに関していかなる保証も行いません。
    ハードディスクデータ消去ツールに関し、発生する問題はお客様の責任および費用負担をもって処理されるものとします。
  • ハードディスクデータ消去ツールは、MS-DOS起動フロッピーディスク上で動作します。
    「ハードディスクデータ消去ツールディスク」の作成には未使用のフロッピーディスクを1枚必要とします。
  • FDレスモデルをお使いの場合は、別売のUSBフロッピーディスクドライブ(PC-VP-BU28)が必要です。

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注意事項



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作成方法


    「ハードディスク消去ツールディスク」の作成前に「起動フロッピーディスク」を作成します。
    未使用のフロッピーディスクを以下の手順でフォーマットして、「起動フロッピーディスク」を作成してください。
    「起動フロッピーディスク」の作成にはWindows XPのフォーマット機能を使用します。

    1. 未使用のフロッピーディスクをフロッピーディスクドライブにセットする
    2. エクスプローラ等でフロッピーディスクドライブを右クリックし、「フォーマット」をクリック
    3. 「開始」ボタンをクリック
    4. フォーマットが終了したら、「MS-DOSの起動ディスクを作成する」にチェックを付け、「開始」ボタンをクリック

  1. CD/DVDドライブに「アプリケーションCD-ROM」をセットする
  2. 「スタート」ボタン→「コントロールパネル」をクリック
  3. 「プログラムの追加と削除」をクリック
  4. 「プログラムの追加」ボタンをクリックし、「CDまたはフロッピー」ボタンをクリック
  5. 「フロッピーディスクまたはCD-ROMからのインストール」画面で「次へ」ボタンをクリック
  6. 「<CD/DVDドライブ名>:\NXSETUP.EXE」と表示されていることを確認し、「完了」ボタンをクリック

      表示されない場合は「参照」ボタンをクリックし、「<CD/DVDドライブ名>:\NXSETUP.EXE」と入力し、「開く」ボタンをクリックしてください。

  7. 「ハードディスクデータ消去ツール」を選択し、「インストール」ボタンをクリック

    これ以降の操作は画面の指示に従ってください。

  8. コピーが完了したら、フロッピーディスクドライブから「ハードディスクデータ消去ツールディスク」、 CD/DVDドライブから「アプリケーションCD-ROM」を取り出す

      フロッピーディスクに「ハードディスクデータ消去ツールディスク」と書いたラベルを貼ってください。

以上でハードディスクデータ消去ツールの作成は終了です。

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使用方法


  • ハードディスクデータ消去ツールを使用する前にシステム設定を工場出荷時の状態に戻してください。
    システム設定を工場出荷時の状態に戻す方法は『活用ガイド ハードウェア編』の「システム設定」をご覧ください。
  • データ消去中は本機の電源を切らないでください。ハードディスクが故障する可能性があります。

  1. 本機の電源を入れる
  2. すぐにフロッピーディスクドライブに「ハードディスクデータ消去ツールディスク」をセットする
    「ハードディスクデータ消去ツール」が起動します。

  3. データを消去するハードディスクを選択する
    [DRIVE INFORMATION] に消去可能なハードディスクの一覧が表示されます。
    消去可能なドライブがある場合、「 [ MENU ] SELECT DRIVE 」メニューに水色のカーソルが表示されますので、消去したいハードディスクを選択してください。
      【↑】と【↓】でカーソルを移動して、【Enter】、または【→】で消去したいハードディスクを選択します。
      「All Drives」を選択すると消去可能なハードディスクをすべて選択することができます。

  4. 消去方法を選択する
    「 [ MENU ] SELECT PATTERN 」メニューが表示されますので、消去方法を選択してください。
    【↑】と【↓】で水色のカーソルを移動して、【Enter】で消去方法を選択します。
    消去方法には以下の3種類があります。


  5. 注意事項が表示されるので、「同意します」を選択し、【Enter】を押す
      ハードディスクのデータ消去を実行するためには、消去に関する注意事項をご理解いただき、同意していただく必要があります。
      消去に関する注意事項をよくお読みになり、同意できる場合のみ「同意します」を選択してください。
      同意いただけない場合は、データ消去を開始することはできません。

  6. 「データ消去を開始しますか?」と表示されたら、【Y】を押す
    データの消去が始まります。

      ハードディスクのデータ書き込み中に書き込みエラーが発生する場合があります。
      その場合、その部分の書き込みをスキップして最終セクタまで書き込み処理を続行します。
      エラー箇所が広範囲にわたるような場合、処理時間が長くなったりディスクが発熱する等、装置に負荷がかかる場合があります。
      データ消去中に【ESC】を押すことによって処理を中断することができますので、長時間、進捗率の横の絵文字((トランプのスペード・ハート・ ダイヤ・クローバー))が変化しない場合は、【ESC】を押してデータ消去を中断してください。
      ただし、途中で処理を中断した場合は、中断した位置より後ろに存在するデータは消去されませんのでご注意ください。

    「Success」と表示されたら、ハードディスクのデータの消去は完了です。

  • 「Failed」、「Cancel」と表示された場合は、処理中にエラーが発生した(Failed)、処理を中断した(Cancel)を意味します。
    「Failed」と表示された場合はエラーコードと発生箇所(進捗率) が表示され、データの書き込みが正常に行われていない箇所があります。
    譲渡や廃棄の際にはハードディスクを物理的に破壊する等、十分ご注意ください。
  • ハードディスクデータ消去ツールを終了する場合は、画面に「電源を切ってください」、または画面右下に「POWER OFF OK」と表示されていること を確認して、電源を切ってください。

以上でハードディスクのデータの消去は完了です。

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エラーコード一覧

ハードディスクデータ消去ツールが出力するエラーの一覧を示します。
エラーが発生したハードディスクドライブは、データの書き込みが正常に行われていない箇所があります。
譲渡や廃棄の際にはハードディスクを物理的に破壊する等、十分ご注意ください。

エラーコード内容
CODE(000)
Not support PC
NEC以外のPCでツールを実行した。
CODE(001)
Work Memory Allocation Error
ワークメモリの確保に失敗した。
HIMEMM.SYSやEMM386.SYSといったメモリドライバや、各種デバイスドライバ等の常駐プログラムが組み込まれていないかどうか確認してください。
ハードディスクデータ消去ツールは、各種ドライバが組み込まれた環境では動作しません。
CODE(002)
Write HDD Error
ハードディスクへデータの書き込みに失敗した。
ハードディスクに故障している箇所(セクタ)があります。
CODE(003)
Read HDD Error
ハードディスクからデータの読み込みに失敗した。
CODE(004)
HDD Data Compare Error
ハードディスクからの読み込みデータと、ハードディスクへの書き込んだデータ(期待値)が異なっている。
ハードディスクに故障している箇所(セクタ)があります。

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