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パソコン探検くらぶ

2.解体作業は“人の手”で 前のページへ 次のページへ
まずは分別
トラック満載の不要パソコン
トラック満載の不要パソコン
トラックに満載された段ボール箱が倉庫に山積みされます。

まずは、この段ボールの箱あけ作業から取りかかります。
軍手をした手で一つ一つの梱包をあける作業が、結構大変です。
大きなパソコンなどは、商品を壊さないように丁寧にあけます。

小さい箱をひらく
小さい箱をひらく
手のひらサイズの小さい箱は、何百という箱を積み上げてひたすらあけていきます。 どれもしっかりと包んであるので、時にはカッターを使い、時には紙を破き、ビニールをはがし、力仕事です。

テープや緩衝材、それにメーカーからの箱には説明書なども入っています。 これを「解体するもの」「資源ゴミ」「燃えるゴミ」に丁寧に分けます。 ここで、梱包材のゴミがひと山できます。
建物内での作業
建物内での作業

解体
夏でも長袖・マスクの解体作業者
夏でも長袖・マスクの解体作業者
デスクトップパソコン・ノートパソコン・・・なるべく同じ形状の物をそろえて、解体です。
「壊す」のではなく、「ほどいていく」という感じです。
回せるネジは全て外し、外せる部品は一つ一つ外していきます。
個人のパソコンの場合は、同じ形の物が少なく、ネジが隠れている場合や、外れない場合もあり、一つ一つが手探りでの解体作業となります。
そして、外された物はテーブルの周り・足下に置かれている“かご”に分類して入れます。 かごの数から、アイテムの多さがわかります。
パソコン・CRTは再資源化のために、筐体・基板・シャーシ・ケーブル・電源・ブラウン管・電子銃・ハードディスクの記憶装置等に細かく分けられています。

テーブルの周りの分類かご
テーブルの周りの分類かご
蒸し暑い日でしたが、解体担当の方は、帽子(ヘルメット)・マスク・軍手・長袖・長ズボン、という格好でとても暑そうでした。
『デスクトップパソコン』は、ネジを回し、部品を外せばほとんどの物を解体することが出来るのだそうですが、『ノートパソコン』は、小型化のために接着されている部分があり、その場合は「割ったり」「折ったり」する必要があるそうです。

そのため、一人の解体担当が一日に、デスクトップタイプは約50台解体できるのに対して、 ノートタイプは約半分の台数しか解体出来ないそうです。

再資源へ
シールを剥がし、磨いたブラウン管
シールを剥がし、磨いた
ブラウン管
解体作業の横には、パソコンの同じ形の筐体カバーやブラウン管などが揃えてきれいにラップして積み上げてあります。
実はこれは再資源化のために引き取ってもらう材料なのだそうです。
しかし、引き取ってもらうには「汚れていないこと」「シールは剥がしてあること」など条件があり、そのためにブラウン管に張ってあるシールなどは、のりが残らないようにきれいに剥がす作業をしている人がいました。
きれいで同じ形の筐体をラップ
きれいで同じ形の筐体をラップ
驚いたことに、これだけ手をかけ、きれいに揃えたブラウン管を、お金を払って引き取ってもらうそうです。 その引き取り料金も、更にカレット会社で材料別に分別したり、洗浄等の手間暇がかかるので、高くなっているそうです。

CPUをシュレッダー
CPUをシュレッダー
基盤もシュレッダー
基盤もシュレッダー
基板類は、破砕処理した後に非鉄金属精錬会社に引き渡され、銅・ニッケル・金・銀等が回収されます。最近はパソコン等の貴金属の使用量が減っているため、有価価値が下がってきており、今後もリサイクルが成り立っていくのか?問題となってきています。

ハードディスク等の記憶媒体装置は、ハードディスクにドリルで穴を開けて機能破壊をします。
その後、破砕処理されて基板類と同様に資源回収に回ります。

金属素材 非鉄金属として回収される
金属素材 非鉄金属として回収される

情報監視
ハードディスクをドリルで物理的に破壊
ハードディスクをドリルで
物理的に破壊
解体は殺風景な建物内で行われるのですが、不似合いな監視カメラがあちらこちらに設置されています。これは「機密保持徹底」のために備え付けられています。 作業中はもちろん、深夜にも監視を怠りません。

監視カメラ
倉庫の監視カメラ
また、個人情報の入っているハードディスクの処理作業も監視され、希望者には破壊作業の証拠として、写真を撮ってお送りしているそうです。

「開いて」「外して」「分けて」「磨いて」・・・
機械を使った破砕処理なども行いますが、『解体作業』の多くが“手作業”です。
広い建物内の作業台で、黙々と手を動かす解体作業を見ていると、 『パソコン廃棄』をしているのではなく、 『生まれ変わるために手をかけている』ということを実感します。
パソコンの廃棄に関しては「廃棄費用」を利用されていた方より頂いておりますが、 リサイクルのためにこのような解体・分別等、様々な工程で手間がかかるためだそうです。
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