説明

Windowsでは、ファイルの保存や削除をする際のデータの管理方法が決められており、それを「ファイルシステム」といいます。
一般的に使用されるファイルシステムには、「NTFS」「exFAT」「FAT32」「FAT16」があり、それぞれ扱えるファイルの容量やドライブの容量に違いがあります。

容量の大きなファイルが増えるとハードディスクの使用領域も増大し、バックアップファイルなども大容量になりますが、ファイルシステムによって扱えるファイルの容量に制限があるため、ファイルを保存できない場合があります。

ここでは、各ファイルシステムによるドライブ容量やファイル容量の制限、それぞれの概要について確認できます。

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各ファイルシステムで作成できる最大のドライブ容量とファイル容量

※ 1TB（テラバイト）＝1,024GB（ギガバイト）

各ファイルシステムの概要

• NTFS
  NTFSは、Windows NTから採用されたファイルシステムです。
  FAT16やFAT32に比べて、信頼性やセキュリティが強化されています。
  ドライブの最大容量は、256TB（Windows XP / 2000 / NTでは2TB）までサポートされており、ファイルの最大容量は4GBを超えて、ドライブの容量まで作成することができます。
  また、システムの状態を常時記録し、障害が起こった際にその前の状況に戻すことによって、影響を最小限に抑えます。
  ユーザーやグループごとに、実行できる操作や、コンピューターへのアクセス権などを細かく設定することもできます。
  ※ Windows XP / 2000 / NT 4.0を使用している場合は、FATからNTFSに変換することができます。NTFSに変換した場合は、FATに戻したり、FATに変換することはできません。

• exFAT
  exFATは、Windows Embedded CE 6.0から採用されたファイルシステムです。
  NTFSと同じくドライブの最大容量は256TBまでサポートされており、ファイルの最大容量もドライブの容量まで作成できます。
  NTFSに比べてアクセス権などの設定はできませんが、Windows OSだけでなく、Mac OSでも読み込みや書き込みが可能です。
  SDメモリーカードやUSBメモリでの使用に適しています。
  ※ Windows XPでは、Microsoft社から公開されている更新プログラムを適用する必要があります。

• FAT32
  FAT32は、Windows 98（正確にはWindows95の後期のバージョンであるWindows95 OSR2）から採用されたファイルシステムで、最大2TBまでサポートされています。
  ただし、1つのファイルの最大容量は4GBになります。
  例えば、10GBのドライブがあっても、4GBを超えるファイルを作成することはできません。
  また、FAT16とデータの記録方法が変わって、ハードディスクの無駄な領域が減るので、ディスクを有効利用できます。
  ※ Windows 10 / 8.1 / 7 / Vista / XP / 2000では、扱えるハードディスクの容量は32GBに制限されています。

• FAT16
  FAT16では、2GBを超えるドライブは作成できません。
  例えば、10GBのハードディスクの場合は最低でも5つのドライブに分ける必要があります。
  ドライブの最大容量が2GBなので、ファイルの最大容量も2GBになります（Windows NT系ではドライブ、ファイル共4GBまでサポートされています）。
  ドライブやファイルの容量は一番少ないですが、すべてのWindowsに対応しているという利点があります。